キウス周堤墓(しゅうていぼ)群
- 時期:縄文時代後期後葉(約3,200年前)
- 所在地:北海道千歳市中央2777ほか
千歳市街地の東部、長沼町一帯に広がる馬追丘陵の南西に位置する、縄文時代後期末の共同墓地です。墓は円形の竪穴を掘り、周囲に土手を築いたもので、様々な大きさがあります。最大規模のものは、外径75m、内径35m、高さ5.4mと巨大で、周囲の長さは150mにも及びます。この土手に使われた土量を計算すると、約3,000㎥にもなり、仮に1人の人間が1日に1㎥の土を運んだとして、20人でも150日間かかり、縄文時代に大規模な土木工事が行われたことを示す貴重な遺跡です。
現在、キウス周堤墓群とその周辺には大小28基の墓が見つかっています。そのほか、大規模な盛土遺構、道の跡、住居跡、柱穴群とともに、大量の遺物が見つかっており、周辺が大きな村だったことが分かっています。
道東自動車道の千歳東インターチェンジのすぐ近くに位置し、一帯は草刈りが行われていますが、自然の林の状態で特に整備はされていません。見学の際には少し離れた場所に駐車場があるので、そちらをご利用ください。