お知らせ

2024.02.24

【縄文雪まつり2024・開催結果】ご来場ありがとうございました。

2024年2月3日(土)、4日(日)にチカホ北3条交差点広場で開催しました。
主催:北の縄文道民会議 共催:北海道、函館市、遠軽町、縄文のまち連絡会
後援:札幌市 協力:北海道立埋蔵文化財センター、北海道中央バス㈱、縄文LOVEなみなさん
※このイベントはイオン北海道の「ほっかいどう遺産WAON」の助成により実施しました

※開催結果報告書は、こちらから (PDFファイル)
<目的と成果>
*世界遺産登録2周年記念として、その魅力や価値を紹介しました。
*遠軽町「白滝遺跡群出土品」の国宝指定をお祝いし、中空土偶と合わせ2つの国宝の魅力を紹介しました。
*縄文LOVEな皆さんが一堂に会し、イベントを一緒につくりあげ、輪を広げました。
*さっぽろ雪まつり開催期間にあわせて実施し、道内外の多くの方々に縄文をご紹介できました。
 
 

【3つの展示】
2つの国宝。「中空土偶」と「白滝遺跡群出土品」黒曜石の大型尖頭器。
札幌市西区で出土の「N30遺跡土偶」(通称イケメン土偶)が展示されました。
 

【わくわくマルシェ&PRブース】
会場には、クリエーターや自治体等の10のブースが大賑わい。
完売となった商品もたくさんありました。
《出展者》ドニワ部合同(ドニワ部、タネダアズサ、忠太郎商店、nina、イタベリ縄文部)
染谷商会、縄文クリエーター、いるば28、函館市、函館スイーツ推進協議会、遠軽町
札幌国際大学縄文世界遺産研究室、石狩振興局環境生活課、石狩・胆振・渡島振興局合同観光チーム
  
   

【ぶっつづけ!縄文リレートーク】
2日間、休憩をはさまず、専門家、地域の学芸員、縄文をテーマに活動している皆さんが次々と登壇し、30分ずつ(ゲストは1時間)のリレートークを行いました。合計20組の熱いトークに会場は常に満席、幾重にも立ち見のお客様が出るステージもありました。
◆1日目(2月3日)
(1)オープニング
北の縄文道民会議 荒川代表の主催者挨拶に続き、共催挨拶として道庁・塚田文化局長、函館市・大泉市長(動画)、遠軽町・佐々木町長(動画+本人登場)、その後、ブース展開の代表が一言PR。
    

(2)縄文DOHNANプロジェクト/縄文紙芝居つくったよ!函館からお届け~
函館市を中心に道南で活動する皆さんから、8カ国語の紙芝居や、カックー被り物、縄文ダンスなど様々な取組をまとめた動画が届きました。上映の間、函館市や渡島振興局の皆さんが、来ることができなかったメンバーに代わって応援していました。https://jomon-dohnan.com/
  

 

(3)道立埋蔵文化財センター/解説!国宝「カックウと白滝遺跡群出土品」
今回の2つの国宝(複製)展示は、江別市にある同センターの協力をいただきました。長沼孝所長に2つの国宝の魅力や複製の作り方、併せて、札幌市N30遺跡の土偶についても、興味深い解説をいただきました。http://www.domaibun.or.jp/

 

 

(4)ドニワ部 種田梓/「北の縄文さんぽ」製作こぼれ話
ビッグな「どぐるみ」ちゃんと登壇した種田さんは、土偶と埴輪を愛する大人の部活「ドニワ部」の代表。2023年夏に出版した著書を紹介しながら、縄文の楽しみ方や多岐にわたる活動、クスっと笑える裏話などをお話くださいました。https://doniwab.com/

 

 

★ゲスト★(5)教えて當瀬規嗣先生! / 縄文時代の衛生事情
テレビのコメンテーターや新聞コラムでお馴染みの札幌医科大学・當瀬規嗣教授。縄文人の寿命や感染症を防ぐための暮らしぶり、水の大切さ、トイレ事情に至るまで、専門的見地から楽しく考察いただきました。

 

 

(6)いるば28(ショートムービー)/
サトウタイキ、海を渡る~合掌土偶に逢いたい~

陶芸で縄文グッズを生み出す障がい者施設「いるば28」。そのメンバーの一人が、病気を克服し大好きな「合掌土偶」に逢いに行くドキュメンタリーが、この日、初公開。上映後、サトウさんと田村健所長のトークショーを行いました。https://iruba28.localinfo.jp/

 

(7)世界遺産のマチから(函館市)/世界遺産と国宝のある街HAKODATE
教育委員会の野村さんの解説のもと、大泉市長のメッセージ動画、垣ノ島遺跡と大船遺跡の解説、南茅部高校生によるVR紹介動画、カックウをモチーフにした動画2本を次々と上映。最後に、ブースで販売した8種類の縄文スイーツを加藤さん、藤田さんが楽しく紹介しました。http://www.hjcc.jp/

 

(8)国宝指摘記念!遠軽町/黒曜石で石器づくり(実演)
旧石器人並みに石器づくりが上手い教育委員会の瀬下さんが、黒曜石の塊から矢じりをつくる様子を披露。千歳市の直江さんの進行のもと、石やシカの角を使ってどんどん割っていく様子を会場の皆さんは食い入るように見つめていました。https://engaru.jp/tourism/page.php?id=476

 

(9)染谷商会×北海道文化服装専門学校/縄文手ぬぐいコンテスト
昨年、両者のコラボで実現した「縄文手ぬぐいコンテスト」。企画した染谷有香さんと、入賞した学生の佐藤さんと畠山さんが作品への思いを語りました。手ぬぐいは、旭川市の水野染工場で本格的に染められ、すでに商品化されています。https://someya.amebaownd.com/pages/714826/page_201611041010

 

(10)石狩振興局環境生活課/縄文LOVE feat. いしかりゼロカーボン
縄文担当の高橋さんと、ゼロカーボン担当の林さん。縄文の暮らしは環境にやさしいをテーマに、ブースでの縄文×環境おみくじや、ゼロカーボン宣言などをPR。YouTubeで配信中の「石狩振興局ニュース・縄文編」5本を上映しました。https://www.ishikari.pref.hokkaido.lg.jp/hk/kks/jomonclip.html

 

(11)チーム観光(石狩・胆振・渡島振興局合同)/
     知ってるかな?プレゼントがあたる縄文クイズ
初日のラストは、世界遺産の遺跡がある石狩・胆振・渡島の3振興局の観光担当の皆さんが合同で縄文クイズを展開。缶バッチづくりもできるブースも大人気。広域連携のもと、縄文をテーマとした周遊観光がより人気となりそうです。

 

◆2日目(2月4日)

(12)世界遺産のマチから(千歳市)/キウス周堤墓群と発掘
教育委員会の豊田さんから、キウス周堤墓群の発掘調査の様子を紹介した動画を上映いただき、時折、画像を止めながら、具体的な状況や調査の概要を解説。まだわかっていないことが多いのに世界遺産登録となったキウス周堤墓群のナゾにせまりました。https://www.city.chitose.lg.jp/95/95_169/95_169_915/95_169_915_04/

 

(13)北海道縄文のまち連絡会・伊達市/世界遺産だけじゃない!北海道の縄文
教育委員会の永谷さんは、道内の遺跡のある市町村で構成されている「まち連絡会」の立場から、北海道には1万2千を超える遺跡あることを紹介。さらに伊達市にある北黄金貝塚の魅力を楽しく語っていただきました。http://www.jomon-town.org/
https://www.city.date.hokkaido.jp/funkawan/detail/00003112.html

 

(14)世界遺産のマチから(洞爺湖町)/ルート37に注目!入江・高砂貝塚
教育委員会の角田さんは、内浦湾をぐるりと巡る国道37号線沿いには、たくさんの遺跡が並び遺跡巡りが楽しめること、そのうち入江・高砂貝塚の魅力について紹介。最後に画面に映し出されたQRコードを会場の皆さんが読み込み楽しんでいました。https://irie-takasago.net/

 

ゲスト★(15)縄文太鼓奏者 茂呂剛伸さん/縄文の音色を一万年先の未来へ
茂呂さんの縄文魅力トークの後、3人の仲間の皆さんとともに、土器にシカ皮をはったオリジナルの縄文太鼓の演奏で、縄文の空気を奏でていただきました。チカホの音量制限の中、すばらしい演奏や、日野皓正さんとのセッションのCDがあたるじゃんけん大会などで会場は大盛り上がりでした。https://www.jomonart.or.jp/

 

(16)札幌市埋蔵文化財センター/N30遺跡の土偶の魅力にせまる
教育委員会の榊田さんからは、札幌市西区で出土した土偶について、発掘の様子や身体の文様、同じ時期の各地の土偶などについてお話いただきました。「イケメン土偶」と呼ばれて親しまれているこの土偶は、会場にも展示され大人気でした。https://www.city.sapporo.jp/kankobunka/maibun/

 

(17)世界遺産のマチから(森町)/北海道最大のストーンサークル!鷲ノ木遺跡
教育委員会の片山さんからは、駒ヶ岳が見える北海道最大の環状列石の概要や発掘の様子をご紹介いただきました。遺跡を保存するために遺跡の下に丁寧に掘った高速道路のトンネル工事の様子を聞き、会場の皆さんは驚いていました。https://www.town.hokkaido-mori.lg.jp/docs/2014090300177/

 

★ゲスト★(18)教えて阿部千春先生!/国宝・カックウのすべて
カックウの育ての親とも言われる道庁縄文世界遺産推進室の阿部特別研究員。カックウ発見時の様子、国宝指定への道のり、病院でCTスキャンを撮る際のエピソード、丸と三角でできた文様のことなど、愛情たっぷりに語ってくださいました。

 

 (19)札幌雪偶プロジェクト/市民の広場に白い土偶が出現
毎年、縄文をテーマに雪像を作るグループの山内絵理代表が登壇。四角い雪の塊から、今年の「縄文のビーナス」が完成するまでの苦労や楽しさ、これまで製作したカックウやしゃこちゃん、イケメン土偶などもご紹介いただきました。今年で6回目の製作。

 

(20)札幌国際大学縄文世界遺産研究室/ココドコ?コレナニ?縄文クイズ
最後は、札幌国際大学の渡井瞳さんから、楽しくてちょっとマニアックな縄文クイズ!遺跡にあるのに見過ごしている大切なものやクスっと笑える15問をテンポよく出題。参加者には賞状とクッキーなどがプレゼントされました。また遺跡巡りに出かけたくなりました。https://siu.ac.jp/jomon/

 

【閉会】ご挨拶・北の縄文道民会議 戎谷常務理事・事務局長
2日間にわたり大賑わいの「縄文雪まつり」。ご来場の皆様、出展やトークに駆けつけてくださった皆様、ご協力いただきました皆様に感謝を申し上げ、閉会となりました。

 

 

【会場での一コマ】
      
(上段左から)
司会者としてぶっつづけでステージを盛り上げたフリーアナウンサーの山口由美さん。
黒曜石のパネル前で、佐々木遠軽町長と戎谷北の縄文道民会議常務理事
駆けつけてくれた北大の留学生と一緒に
(下段左から)
縄文×ゼロカーボン宣言。たくさんの方々が自分の取組みを宣言しました。
JOBONバックアンバーも配布しました。
この事業はイオン北海道による「ほっかいどう遺産WAON」助成を活用して実施しました。

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